寒い季節に甘酒がおすすめの理由|米麹・甘酒専門店 のレンMURO【公式通販】
こんにちは、のレンMURO神楽坂店の鈴木です。
すっかり寒くなり、温かい物を摂ったり湯船に浸かって、
意識的な「温活」を心がけている方も多いのではないでしょうか。
私もここ最近、毎朝ホット牛乳甘酒を飲んで、体を温めるのが習慣になっております。
寒くなってきたから甘酒が飲みたくなった、とご来店いただくお客様も増えており、特に生姜あまざけを買われる方が増えております。
【甘酒は夏の飲み物?冬の飲み物?】
甘酒はとりわけ夏バテ予防として、古くから庶民に親しまれていたことから、夏の季語として知られておりますが、
一方で、お正月に神社で甘酒が振舞われることから、冬の飲み物として捉えている方も多いと思います。
一年の無病息災を願って飲まれる「お屠蘇」と呼ばれる薬酒の代わりに、老若男女が飲める甘酒を神社で振舞うようになったとの説や、
甘酒の起源と考えられている「甘甜酒(あまのたむさけ)」を新嘗祭で神様にお供えしていたことから、神社との関わりが深いとも言われています。
甘酒は、昔から日本人との関係の深いお米を使った飲み物だからこそ、
一年を通して人々の健康を守る身近な存在として、また祝い事の席で振舞われる神聖なものとして、親しまれてきたのですね。
【冬に甘酒をおすすめする栄養学的理由】
温かい甘酒を飲むと、身体がポカポカしますよね。
温かい物を飲むことで、単純に身体は温まりますが、実は甘酒ならではの体を温めてくれる理由があります。
米麹甘酒は、味噌や醤油同様、麹菌の力で発酵させた発酵食品。
麹菌は発酵の過程で、でんぷんやタンパク質を糖やアミノ酸に変えて、甘く美味しいものに変えてくれるだけでなく、
お米の何倍ものビタミンB群を造り出してくれます。
このビタミンB群が炭水化物やたんぱく質、脂質を代謝(分解)して、身体のエネルギーを生み出してくれ、この一連のエネルギー代謝が活発になることで体温が上がります。
そのため、身体を温めるには、ビタミンB群が含まれる甘酒はぴったりの食品。
また、ビタミンB群やアミノ酸には血液を作りだして、血行を促進してくれる効果もあるので、血行が良くなると、おのずと体温も上昇しますね。
ただし、冷蔵庫でキンキンに冷えた甘酒では効果が感じにくくなってしまいますから、
ぜひ温めた甘酒でより一層の温め効果を実感していただきたいと思います。
【甘酒で腸温活】
「腸活」と「温活」を掛け合わせた言葉である「腸温活」。
温活の中でも、腸を温める「腸温活」が特に注目されています。
腸は冷えがとても苦手。
お腹が冷えると腸が冷え、便秘や腸内環境の悪化など、腸機能の低下に繋がりやすくなると言われています。
また、腸には人の免疫をつかさどる免疫細胞が集中しているため、これらの働きを活発にするためにも、「腸温活」が大切になります。
適度な運動や入浴、腹巻を使うなどして全身やお腹を温めたり、
温かい物や、体を温める性質の物を摂ることが腸温活に繋がります。
寒い地方で育った作物や根菜類、暖色系のものは、体を温める食べ物になりますが、
前述したように、甘酒などの発酵食品も体を温めるものでしたね。
発酵食品を食べると腸内の善玉菌が増えることで腸の動きが増し、腸内の温度も高まると言われています。
体が冷えやすい寒い季節は、ホットの甘酒に体を温める食材を組み合わせて摂るのが更に効果的◎
例えば、ホット甘酒に生姜やココアを加えたり、発酵しているお茶である紅茶と組み合わせたり、果物の中でも温め効果のあるりんごやゆずをすり下ろして加えても良いですね。
≪りんご×甘酒≫
りんご1/2個と甘酒約250ccを小鍋に入れて、煮立つ直前まで温める。
お好みで、シナモンパウダーやジンジャーパウダーを振りかけてお召し上がりください。
≪ゆず×甘酒≫
甘酒をお好みの濃度になるようにお湯で割って、ゆずの果汁をひと搾り。
皮を少量すりおろして入れると、香りがさらに高まります。
「腸活」に繋がる甘酒は「温活」にも繋がり、まさに「腸温活」にぴったりの食品。
「腸温活」と聞いて、難しそうなイメージをされた方も、
飲み物として日常に取り入れやすい甘酒なら、日々「腸温活」を習慣にできるのではないでしょうか。
体に良いものをコツコツと取り入れながら、健康的な生活を送ることで、体質は改善していきます。
冷えや便秘、疲れなど、日常で感じる小さな不調をケアしながら、
寒い季節も毎日を元気に過ごしていきたいですね。
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執筆者:店舗スタッフ・管理栄養士
大学卒業後、病院にて約5年間栄養管理や栄養指導に従事。
その後、高校や大学で栄養学の教員を務める。
夫の転勤で関東に来たことを機に、甘酒専門店で専属管理栄養士として勤務中。
日々の甘酒生活で自身の潰瘍性大腸炎を寛解維持中。
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